COMME des GARÇONS(コム・デ・ギャルソン)

『生きたウェブと開いた箱』

「世界でもっとも影響力のあるデザイナーランキング」トップ5の常連でもある、川久保玲(かわくぼれい)の前衛表現が熱狂的な人気を呼び続ける日本が誇るカリスマブランド「COMME des GARÇONS(コム・デ・ギャルソン)」。

その魅力と造詣の深さについては先日、3つ前の記事で語ったところであるが、今回の「CDG(シーーディージー)」も同社発の新コンセプトブランドであり、「TRADING MUSEUM」と同じく、表参道のアート-ファッション発信の新拠点「GYRE(@gyre_omotesando)」に開かれたストアである。

今年7月にオープンしたばかりの同店、店舗内装は川久保玲さんご自身がディレクションを手掛け、「大きな箱に小さな箱が入ったような」イメージで設計したという。

取り揃えるアイテムは、ロゴを大胆にプリントしたシンプルなプロダクトを中心としており、自社製品以外にも「普遍性」と「歴史的価値」のような独自の切り口でセレクトされたブランドアイテムがコラボレーションの形をとってラインナップされている。
価格帯も同社製品の中では比較的求めやすく、エントリーブランド的な役割も担っているようだ。

「CDG」ではストアのオープンに伴い、同社初となる公式ECサイトを開設。
「生きたウェブサイト」を意識したという動的な演出が特徴のサイトでは、毎月商品構成が入れ替わっていくという。

「COMME des GARÇONS(コム・デ・ギャルソン)」全体を一貫する「自由」というテーマ。
要約すると「世間に流されない⇒自立」「自分で選択する⇒物事の始まり」という「全体主義v.s.個人」の視点でのメッセージが強いように感じる。
否定され酷評されながらも自身の美意識を貫き通して来た川久保玲さんだから言える皆へ送るエールの1つの形だと思う。

個人的には、そういったメッセージに勇気付けられたのならば尚更、先駆者に追従するのではなく、自分自身の力でもって自分の姿形をありありと表現していくことこそが、「我々が生きる責任=醍醐味」であるとも思う。
また全と個を置く二元論の先を見つめることで、「何かと比較したり争ったりする必要など、そもそも無いのだ」いうことに気付くことこそ、自立に繋がるのではないか、などと思うことも多い。


■CDG @commedesgarcons
https://www.cdgcdgcdg.com
http://www.comme-des-garcons.com/stores/
東京都渋谷区神宮前5-10-1 GYRE 2F
03-3486-8590
■営業時間:11:00-21:00
■定休日:不定休

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