身近なヴィンテージショップ。飛ぶ鳥を落とす「FLAMINGO」

飛ぶ鳥を落とすフラミンゴ

流行の移ろいというサバイバルに晒されて、自然の研磨・洗練が行われて久しい「古着屋」というカテゴリー。その大きな変遷の様を顕著にみることができるここ原宿～表参道。⠀

そんなファッション激戦区に片足だけを着けて優雅にポーズを決める一羽の鳥が現れた。⠀
話題の古着屋「FLAMINGO（フラミンゴ）」である。⠀

「身近なヴィンテージショップ」というコンセプトの通り、アメリカ在住のバイヤーが1点1点買い付けてくる商品ラインナップは、今までの大量買い付け方式の古着屋とは違い、セレクトショップのそれに遥かに近い。⠀

買い付けのセンスと、そこに一貫するテイスト自体を「ブランド」と捉え、集められた商品に価値を付加する傾向は、ファッション業界のみならずインテリアや飲食、音楽の世界にまで浸透してきており、その考え方は美術界におけるキュレーションにルーツを感じることができそうである。⠀

確かに、古着と一言で言えば中古リサイクル衣服という印象も強いが、本来、衣服を含めた「作品」というものは人の手から人の手へ、時間や場所を越えて代々受け継がれていくもののはずであるから、この様に「ヴィンテージ」や「アンティーク」という概念が「ユーズド」に取って代わったのは至極自然な流れと言えよう。⠀

現在都内に7店舗、内3店舗を原宿エリアに急速に展開し、「飛ぶ鳥を落とす」勢いの「フラミンゴ」。⠀

その人気の理由はずばり、アンティークとトレンドを丁寧に網羅するその「バランス感覚」。⠀
商品の入れ替わりの早さもまた常連を量産する魅力に繋がっているようである。⠀

表参道店は、路面に見えるネオンサインとフラミンゴの銅像が目印。⠀
海を渡ってやって来た一点物が貴方を待っているかも。⠀